登録免許税
不動産を購入する際、登記手続きを行うために「登録免許税」という税金がかかります。
これは不動産の所有権を正式に自分のものとして登記するために支払う税金です。
以下に分かりやすく解説します。
1. 登録免許税とは?
不動産の登記をする際に課される国税です。
購入後、登記簿に「この不動産は○○さんのものです」と登録されるため、その手続きに対して支払う税金が登録免許税です。
2. 登録免許税の計算方法
登録免許税は、不動産の「課税標準額」に対して一定の税率をかけて計算されます。
- 課税標準額: 通常、土地や建物の固定資産税評価額が基準となります。これは不動産の時価ではなく、市町村が評価した金額です。
税率の例
- 土地・建物の所有権移転登記: 基本的には2%の税率ですが、住宅用の場合は軽減措置により0.3%〜1.5%程度になる場合があります(状況によって異なるので確認が必要です)。
- 住宅ローン利用時の抵当権設定登記: 通常、税率は0.4%ですが、こちらも軽減措置が適用されると0.1%に下がることがあります。
3. 軽減措置
一定の条件を満たす住宅の場合、登録免許税の税率が軽減される場合があります。主な条件としては以下のようなものがあります。
- 新築住宅や認定長期優良住宅であること
- 個人が住宅を取得する場合
- 床面積が50㎡以上であること
このような条件を満たすと、税率が下がることが多いです。
4. 支払い方法
登録免許税は、登記手続きを行う際に法務局に支払います。通常は、登記を依頼する司法書士が代理で支払うことが多いです。
5. 具体例
例えば、固定資産税評価額が1,000万円のマンションを購入した場合、所有権移転登記の登録免許税は以下のように計算されます。
- 所有権移転の税率が1.5%とすると、
1,000万円 × 1.5% = 15万円
これが登録免許税として支払う額となります。
まとめ
- 登録免許税は、不動産を登記する際に必要な税金です。
- 税額は固定資産税評価額に税率をかけて計算され、住宅用不動産の場合は軽減措置が適用されることが多いです。
- 支払いは登記手続きと同時に行われます。
不動産購入時には、この税金も費用として考慮しておくことが大切です。